過去ログ - むりやり小説ゲーム 四番館
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199:佐々原海 ◆S1TzStjJG6
2013/11/23(土) 20:18:36.70 ID:1NGhiDbzo
 バタン、とドアが閉まる音共に複数の足音がやってきて、ドアの前に止まった。
 不穏な空気がビンビンと伝わってくる。

咲耶「ああぁ、やっぱり……きっと健康診断に来たのね。貴方の身体の隅々まで調べられるわ」
シグマ「お、おおおぃぃいっ! どうすんだよ、これ! どうすんだよ! 俺、いま、保険料なんて払えないぞ」

 このままじゃきっと豪竜会の人に捕まって、
 ドラム缶の中に入れられて、コンクリート詰めにされてしまうに違いない。
 なんとしてもそんな人生ゲームオーバーにだけはならないようにしなくては。

咲耶「どうするって言われても……私も言われるがままに拉致監禁されたわけだし……。健康診断くらいは受けておいた方がいいと思うわよ」

ドアの外「すみませーん。社会保険庁の者ですが、健康診断に参りました」

 ドアの外から威厳のある男の声が聞こえてきた。
 その瞬間、俺の心臓は1cm以下になるほどに小さくなったような気がした。

シグマ「お、おおお、おかしいですねー。ボク、バイト先できちんと毎年健康診断ウケテマスヨー」
咲耶「貴方、マメね」
ドアの外「あ、すみません……。お隣だったかなー」

 とぼけたように言いながらも、そこから動く気配はない。
 ふぅ……なんとか第一陣は凌げたか。

 そう思った瞬間だった。
 パァンッと弾ける音と共にドアノブがころんと地面に転がった。
 その直後バンッとドアを叩き付られ、黒服を着た屈強な男達が部屋の中に入り込んできた。

シグマ「あ、あのっ……おい、咲耶っ!」
咲耶「仕方ないわね。こうなれば……>>201しかないわ」

 咲耶は髪をかきあげると、俺の目の前に立った。


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