過去ログ - むりやり小説ゲーム 四番館
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268:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 23:52:29.34 ID:5XWBTTbio
 そうして、私は黒塗りの車で翔太さんに連れられ、横須賀の基地に到着すれば途端、普通に死ぬレベルの高さの胴上げという出迎えをされてしまう。


 恋 「うわぁぁぁぁっっっ!?」

?? 「ヘイ、ガール!! もっと高い方が良いかい?」

?? 「ダメダメぇ、この程度じゃこの子は喜ばないわ。天高くまで胴上げよっ!」

?? 「何故私も……。……仕方ないから頑張る……」

翔太 「これまた盛大だねぇ……。……でも、胴上げは違うような気がするけれど」

 恋 「ひぃぃぃぃぃっっ!!」

 恋 「翔太、さぁん!! 見て、ないで、たす、けてぇっ!!」

翔太 「……でも、あれはあれで可愛いから良いか」

 恋 「よ、良くなぁぁぁぁいっっ!!」


 ―― 横須賀基地は一部、打撃を受けていた。それは襲撃による倒壊だそうで。
例の人外と化した存在、ミュータントの頭文字を取りMUと名付けられた、元人間の襲撃である。
それにより、一部形が変わり、惨状が残る中、一つの建物が急遽建設される事になる。

 これを、私はきちんとした形にしろ。それがまたまた真笠総理から受けた直接指令の一つ。
そうして、私に能力を扱わせる事で練度を増し、いずれは―― と考えているらしい。


 恋 「という訳で、出来たのがこのおうちなのですが……」

?? 「ワーオ、やるじゃなーい! って、とってもチャーミングな……ダンボールハウスね」

?? 「……基地に、ダンボールハウス……シュール……くくっ」

?? 「おいおいっ、これじゃ俺達、家無しと一緒じゃねぇかよぉ!?」

 恋 「ご、ごめんなさい、私、まだこの程度しか能力、操れなくて……」


 私がそう話すと、三人の恐らく能力者なのだろう人達は、最初こそ唖然としていたものの、
私に手を差し出し、ウインクする女性が居れば、サムズアップしてみせる男性、そして小さく笑顔を見せてくれる女の子。

 そうして、私達リビドーが結成され、基地の中にダンボールハウスのような宿舎が出来上がり、
私はそこで暫くの間、訓練や調査、研究の素材となる為にこの場に滞在する事になる――。


 ―― 七月、夏場なのにそれでも寒空は続く訳で。
本来ならば水着となって、海水浴に、と言いたいくらいのこの時でも、雪はちらほら舞散る訳で。

 そんな日に、翔太さんは気晴らしにと、>>269に連れ出してくれたのだった。


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