334:佐々原海 ◆S1TzStjJG6
2013/11/30(土) 19:42:05.56 ID:9gFLr9AHo
姦子「そうよ! ここはえびぞり空中回転をしながら登場し、私は姦子ちゃん。いつもご不幸ありがとうございます!って言えばいいのよっ!」
自分を演出する方法を決めた私は、大きく一歩を踏み出した。
その瞬間──足が自分の意思とは無関係に前に滑り出した。
なんと不幸なことに、カラスが持ち込んできたであろうバナナの皮に足を滑らせてしまったのだ!
ああ、不幸の女神たる私が、不幸になってしまうとは!
あわや私はビルの屋上から大きく足を滑らせて、地面へと飛びだつことになったのだ。
風を切り、あの不幸な青年に向かって堕ちていくのが分かる。
回転する景色の中で、青年が私に向かって腕を広げているのが分かる。
姦子(私を受け止めてくれるっ!?)
ならば、私はあの青年の腕の中に入るべきでしょう。そのほうがなんとなく女神っぽい!
いや、そんなの女神っぽくないかもっ!?
そう思案している間に、私は彼の腕の中に納まっていた。
どんどろ坂の茂兵衛「ふぬあぁっ!」
バキッ、ゴキィッ! となんだかいい感じに派手な音が聞こえたような気がする。
どんどろ坂の茂兵衛「ぬ、んうぬっ……んんーーーーーっ!」
必死に痛みに耐えているのか、唇がまるでたこのようになっている。
そ、そうだ、ここでセリフを!
姦子「私は姦子ちゃん。いつもご不幸ありがとうございます!」
そう言って私は、彼に自己紹介をすると、彼の顔がさらに近づいてくるのが分かった。
……私は思わず>>336。
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