942:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/18(土) 22:37:26.45 ID:fp0Cq78Zo
蓮路 (そして出来上がった料理がバーニャカウダとは、何故だ!?)
葵 「出来上がりですっ! さぁ、食べてください!」
葵 (これしかマトモに作れない、私の自慢料理! オリーブオイルソースで旨み倍増!)
葵 (これで蓮路さんをその気にさせて、私は、私は……///)
蓮路 「ええと、じゃあ、頂こう……」 パクッ
蓮路 「温野菜がオリーブオイルソースと絡み合って、ほんのりバターの甘みが広がって……」
蓮路 「不味くない! 寧ろちょっと美味い!?」
葵 「えへへ……、お料理まだまだ勉強中でして……」
蓮路 「だがこれは悪くない、寧ろ美味い、美味いぞっ!」 ガツガツ
葵 「ほ、褒めてくれるなんて、その……」
葵 「わ、私、ちょっとお湯沸かしてきます! ゆっくり食べていてください!!」
彼女は慌てた様子でその場を離れ、風呂の準備を始めたらしい。どうやら入浴まで勧めてくれるとは思わず、
ボロアパートの風呂に入るくらいならと、バーニャカウダを食しながら好意に甘える事にした。
そして、それを食べながら思う。どうして途端に彼女はここまでしてくれるのか。
まだ彼女と接して日は浅い。なのに、どうしてこうまでしてもてなしてくれるのか。
その答えは分からないながらも、ほんの少しの期待が生まれつつあるのも事実であり、
それを押し殺そうとしながらも、俺はそのバーニャカウダを全て食べ終えた頃に、再び上坂は戻ってくるのだ。
葵 「良かったら、お風呂も入っていってください。お湯、もう張ってますんで」
蓮路 「そこまでして貰って、本当に良いのか?」
葵 「はい、だって蓮路さんだから……」
葵 (私みたいな人見知りで不器用な人間を、部下として使ってくれた……それが素直に嬉しくて)
葵 (それだけじゃない、接していて、何だか……不思議な気持ちで……)
葵 (だからこそ、その気にさせて……今日、私は彼に、>>943)
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