951:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/18(土) 23:16:45.81 ID:fp0Cq78Zo
葵 『神埼先輩の場所、割り出せました。……場所は、ネット喫茶だそうです』
蓮路 「何でネカフェなんかに未羽が……?」
葵 『社長がGPSと占いを基に割り出してくれた結果です。住所は――」
今はこの情報しか頼りがない。俺はそれを聞きつつもタクシーを捕まえようと必死となった。
こういう時に限って中々捕まらないと、大通りでやきもきしつつ、その場所を把握した俺は言った。
蓮路 「とにかく、俺が向かってみる。それで怪我の具合を見て判断しようと思う」
蓮路 「だから上坂は自宅で待機してるんだ。いいな?」
葵 『……もう遅いです』
葵 『私も向かってたんですよ、その場所に』
葵 『でも、島風のコスプレ、念のためにしておいて正解でした……』
蓮路 「お、おい上坂、何を言ってる!?」
葵 『……今夜は、満月が綺麗ですね……』
そこで連絡は途絶えた。途端上坂の言葉を思い返し、不安が過ぎる。
何故コスプレして正解だったと言った? 何故満月が綺麗だと彼女は寂しそうに言ったんだ?
答えは一つしかない。しかしそんな偶然があってたまるものかと、タクシーをようやく捕まえられた俺は、判断に迫られた。
運転手 「えー、お客さん、どちらへ……?」
蓮路 (上坂が心配だが、アイツ、今何処に居るのか、所在が分からない)
蓮路 (ならばやはり、怪我を負った未羽を優先するのが正解……)
蓮路 「……この住所付近にネカフェがあると思うんですが」
運転手 「へいへい、とりあえずその住所に向かいますね」
―― ネカフェ内は、思った以上に静まっていた。客は多数居るものの、それぞれがそれぞれの時間を過ごしている。
深夜となった時間、俺が店員に怪我を負った未羽の話をすると、にわか信じ難いと言った様子ながらも協力してくれるのだった。
店員 「後はこの場所……、先ほどこちらは清算を終えた場所ですけど」
店員 「って、ひ、人が居る!? それに、こ、この血……!!」
蓮路 (>>952を刺されている……意識はかろうじてあるようだが……)
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