962:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/18(土) 23:53:46.39 ID:fp0Cq78Zo
命 「西岡卓司は遺体として発見された。尚、上坂葵は……地下でギャンブラーに」
蓮路 「なんでやねん! って、上坂は無事なんだな!? アイツは大丈夫なんだな!?」
命 「ええ、命に別状はない。けれど……ちょっとヤンデレに」
蓮路 「は? またなんで?」
命 「ともかく、ターゲットは死亡してしまった為、今回の任務は解く。……暫くお給料はちくわだから」 プツッ
蓮路 「って、おい、社長さん!? チョット待って、しばらくちくわだけって……切りやがった!!」
蓮路 「くそ、上坂も上坂だ、心配掛けやがって……」
未羽 「葵がどうかしたの? ていうか、何か妙に必死な顔してる」
蓮路 「ッ!? 何でもねぇ……よ」
未羽 (……何かあったわね、これ)
蓮路 「ともかく、未羽もしっかり聞いてくれ。上坂はともかく……西岡卓司の件だが」
蓮路 「死んだ、らしい……。死因はまだ分からん」
未羽 「……死んだ?」
未羽 「……何時!? どういう事!? 詳細は!?」
蓮路 「まだ何とも。……命ちゃんもまだハッキリ掴んでる訳でもなさそうだ」
未羽 「ッ……! 何が、どうなってるのよ……!!」
歯軋りするように腕を組んでは悔しそうに顔を顰める未羽を、赤城の姿をしたままの俺は見上げる形になっていた。
彼女がどうして悔しそうにするのか、気持ちは何となく分かる。寧ろ俺がもっと早めに対象と接触するべきだったのかもしれない。
路を切り開けず、赤城となった俺は暫く路上を通る人々を淡々と眺めているしかなく……。
しかしその中に、観察するように通り過ぎていった男がいる事に、俺は気付かず、ただ人々を眺めていた……。
―― つづきます
992Res/649.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。