過去ログ - むりやり小説ゲーム 四番館
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989:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/02(日) 21:58:56.61 ID:pogEWvlQo
志二男 「もうこの世界に残っちゃおうかな〜!!」

志二男 「いや、これは幻想だ。俺が現実こんな生活を送っていたか!?」

志二男 「毎日ゴキブリを追い掛け回し、米粒ひとつの為にバイトして、身体がボロボロになっても、それでも何とか生きようとして!」

志二男 「結局ダメで、人生諦めて自殺しようとしていた俺が、こんな生活を送っているはずがない!!」


 ―― ゴール地点では、既に女性の二人が彼を待ち構えていた。
障害は五つもあった。煩悩から痛覚、苦悩、悶絶、そして快楽。どれも随分偏った試練ではあったが、
どれも幻を見せられているような気分となり、それでも掻い潜りながら走った結果……。


志二男 「これ、どういう事なんすか!? ……走者が思えば俺しか居なかった……!!」

子音 「フフ、だって元々、走者はアナタしかいなかったんだもの」

菜摘 「でも、見事に崇高なる自殺の権利を得たわね、さすが私の教え子ですこと!」

志二男 「……納得が出来ない。あの幻、余りにもリアルすぎた! ……何が絡んでるって言うんです?」

子音 「あら、思ったより聡いのね。でも、カラクリを教えることは出来ないわ」

菜摘 「何故なら、貴方はもう既に……」


 ―― 彼は目覚める。身体の痛みと共に目覚めたその身体は、最早感覚すら狂ってしまいそうな勢いであった。
だがそれでもと、瞼を開き辺りを見渡すと、そこは病院。何故、と彼は記憶を辿ろうとするのだが、どうにも上手く思い出せない。

 そして分からない事がもう一つあった。何やら置手紙があり、そこには感謝の文面が広がっているのだ。


志二男 「あの時、助けてくれてありがとうございました? 何の話だ……?」

 コンコン

志二男 「……はい、開いてると思います」

 ガチャッ


 彼には飛び降り自殺をしようとしたまでの記憶があった。しかし、次第に蘇る記憶の中には、
あの夢幻から抜け出し、そして直後人の死に直面してしまった彼の行動は、身を持って人を救うというものであり――。


 「……お、お邪魔、します……!」

 その後、彼は第二の人生を、この少女と共に見出すことになる――。


〜〜〜 おわり


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