過去ログ - 野原しんのすけ(15)「ねえヘタレのオジさん、言葉のままに歪めてみれば〜?」
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175:>>1 ◆aMcAOX32KD1b[saga ]
2013/11/28(木) 23:09:56.86 ID:jTVC5SpB0
「あー、すまん。誰か説明してくれ」

「えっとねぇ、中世のヨーロッパにホーエンハイムって言う名前の、天才力あふれる偉大な科学者がいたの。彼は万病薬の開発に成功したと言われる程の名医でもあったそうよぉ」

「『パラケルスス』が通称で、さっき操祈ちゃんが言った長い呪文みたいなのが本名だっけ?」

「ちなみに『パラケルスス』とは『伝説の名医を超える者』と言う意味だそうだ。僕は専門外だから詳しくないけど、さらに前の時代に『ケルスス』って名医がいたらしい」

3人から続けて説明され、なお上条の頭には疑問符が浮かぶ。

「そいつのご先祖さまが偉い学者さんだってのは解った。けどしんのすけが言うように今は化学者で魔術師でもある『錬金術師』ってのは条約違反なんだろ?」

ステイルが答える。

「ああ、勿論今の魔術業界に『錬金術師』なんて職業は存在しない。彼はローマ正教にいたころは『穏秘記録官』だったよ」

「【カンセラリウス】?またオカルト力の強い語感ねぇ」

「どんなお仕事なの?」

「『魔道書』を書く仕事だよ。もっともあの子達の頭の中にあるような代物じゃなくて、あくまでも『魔術師達の為の教科書』を作る仕事だ」

ステイルの説明に頷きしんのすけが質問を続ける。

「ステイル君は、アウレオルス・イザードと秋沙ちゃんがほんとに共犯なら二人をどうするの?」

「アウレオルスは確保、姫神秋沙についてはこの街の人間にまかすさ。そろそろ行こう、急ぐ理由もあるしね」

それに上条が聞き返す。

「急ぐ理由?」

「いいかい上条当麻、アウレオルスは『ローマ正教』の人間だった。ならやはり彼等も自分達の手で型を付けたいんだよ」

「で、ローマ正教の人達は秋沙ちゃんをどう扱うか判らない、ってわけね納得だゾ」

ステイルとしんのすけは、そう言って三沢塾の自動ドアを通って行った。

「さ、私達も行きましょう。上条さん」

「あ、ああ」



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