過去ログ - 野原しんのすけ(15)「ねえヘタレのオジさん、言葉のままに歪めてみれば〜?」
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839:>>1 ◆aMcAOX32KD1b[saga]
2014/07/13(日) 21:10:12.37 ID:5JSy39F60
第16話『諦めない理由』【タタカウワケ】

「大丈夫だゾ上条君、鎧の防御力のおかげで気絶しただけみたい」

しんのすけが敵からの攻撃を避けながら上条に言う。
敵は身の丈4mを超す巨人、その腕はただ振り回されただけでも十分過ぎる攻撃と成る。
つい先ほど幾度かの攻防の後、重い鎧に身を包んだパルツィバルがついに避けきれず殴り飛ばされ、
彼は壁に叩きつけられてしまった。

「うん、彼にとって甲冑姿だったのは、幸か不幸か判断に迷うところだね」

ステイルがナタリーに火の玉を投げつけながらぼやく。
火の玉は全て彼女に届く前に巨人によって防がれていたが、少なくともそうする事によってこちらへの攻撃回数を減らす事ができていた。

「おい、しんのすけ!!お前の『手袋』で……」

パルツィバルを治療するよう頼む上条に、ステイルが待ったをかける。

「ダメだ。今しんのすけが抜けたらその隙を突かれて全滅しかねない、彼を治すのはアイツを倒した後だ」

「了解だゾ、ステイル君。とは言えどうしたもんかね〜」

先程からこちらからの攻撃は決定打とならずにいた。
直ぐに再生、回復する『がしゃどくろ』が相手では攻撃が半ば無効化されているようなものだ。
ならば、とインデックスの指示をあおぎながら効果のありそうな『巨人の退治法』や『巨人殺しの神話』を再現するように戦ってみたのだが……
しんのすけが肩をすくめる。

「『定規で身長を測る』も『上から見下ろす』もダメだったからね〜ハア、やれやれだゾ」

それに続くようにインデックスが言った。

「元々『がしゃどくろ』は英雄譚の敵役とかじゃないから、明確な退治法が無いんだよ。しいていえば『目競』って妖怪と同一視された時は別だけど、このがしゃどくろには眼球がないからその方法は使えないだよ」

「インちゃん、何か他の方法は無いの?」

「『巨人殺し』の有名な神話には他に『石礫で鼻を撃つ』、『踵の腱を斬る』ってのもあるけど……」

「骨だけだから鼻も腱も無い、と。さっきオラがダメもとで試してみた『うなじを削ぐ』も案の定ダメだったし」

「その神話は私の知識にも無いかも」

「まあ神話じゃなくてバリバリのサブカルチャーだし」


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