過去ログ - 野原しんのすけ(15)「ねえヘタレのオジさん、言葉のままに歪めてみれば〜?」
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◆aMcAOX32KD1b
[saga]
2014/08/08(金) 12:08:12.15 ID:3y5l/TsM0
上条達を埋めた瓦礫の側に、落ちていた一本の骨、それはどんどん肉が付いていきやがて人の形と成る。
それは他ならぬナタリー自身であった。
彼女の最後の切り札は、確かに元は『最初の女性』の誕生だが、大分オリジナルのアレンジが加えられている。
肋骨から生まれるのは自分自身だ。分離するまでの記憶も引き継ぐ。
そして敵方は全員瓦礫の下、彼女の完全勝利だ。
「さてと、『吸血殺し』の娘を掘り出さないとね」
生きたままで手に入らなかったのは惜しいが、まあ良い。
抜け落ちた髪にすら効果が在るのだから、死体にも充分な利用価値が有るだろう。
「ん?」
ふと脇腹に痛みを感じる。
この身体には肋骨を引き抜いた穴などまだあるはずも無いのにだ。
疑問に思い身体を見れば自分は服を着ていた。
どういうことだ?
この術は肉体を完全に複製するが、衣服は効果の範囲外のはず……
ユメ
「お早うオバサン、イイ悪夢は見れたかしらぁ?」
前から誰かの声がして、そちらを向けば金髪の少女がそこに立っていた。
「なん……だと?」
彼女の存在を認識した途端に周囲の景色がガラリと変わる。
自分は脇腹に指先を少し食い込ませた姿勢で首から下が硬直していた。
そしてその少女の横には黒髪の少年二人が立っていた。
そこから少し離れた位置には白スーツの男、赤毛の神父、巫女服の少女、白い修道服の少女、浴衣を着た少女、洋剣を杖にする女とそれに肩を貸す女。
その足元には横になった西洋甲冑。
まるで時間が戻った様に、しかしそれは有り得ない。
故に、理解できてしまった。
「あ……あ……」
奴等は瓦礫に埋まってなどいない。隠れ家は瓦礫になどなっていない。蒔かれし者も自分も爆発などしていない。
自分はボーンストローを投げてなどいない。肋骨も投げてなどいない。そもそも自分は肋骨を引き抜いていない。
「何時からだ!?私はお前の術にっ……!?」
錯乱気味に、眼の前の少女に問うが、返って来るのは冷笑。
「あらぁ?じゃあ逆に訊くけど……」
黒い笑みを浮かべ、少女は言い放つ。
「一体いつから『心理掌握』を遣っていないと錯覚していたのかしらぁ?」
「操祈ちゃんそれ絶対『一度言って見たかった台詞』でしょ」
ボーンレス症候群に罹り倒れていたはずの少女、食蜂操祈がそこに居た。
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