過去ログ - 野原しんのすけ(15)「ねえヘタレのオジさん、言葉のままに歪めてみれば〜?」
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◆aMcAOX32KD1b
[saga]
2014/08/13(水) 21:11:35.93 ID:U4y8A4z+0
第18話 『竜王の顎』【ドラゴンストライク】
何故、食蜂操祈がここに居るのかを説明するには、十数分程、時間を遡る必要がある。
「うーん、これはまずい展開かもしれませんな〜」
「え?なんでさ」
壁際に居る二人の眼には今、アウレオルスが『黄金錬成』を使いナタリーを移動させ距離をとった場面が写っていた。
上条にはアウレオルスが優勢に見えたが、しんのすけの下した真逆の評価を疑問に思い理由を問う。
・・
「相性が悪過ぎるからね」
「相性?」
「まあ、だからこそ今のうちにその『対策』をしておくとしますか。行こう上条君」
そうして結局、上条にはしんのすけの言う『まずい展開』の真意は解らなかったが、しんのすけの『対策』とは食蜂操祈の復活であった。
そしてナタリーの注意がアウレオルス一人に向いている隙にそれを実行した……
「バカなっ!?キサマは『骨抜き』にしたはずだ!!」
場面は再び現在へ戻り、ナタリーが食蜂にほえる。
チート
「野原さんの『手袋』って本当に便利よねぇ」
「だが私があのクソガキから目を話したのはウニ頭を蹴り飛ばしてから背後を取られるまでの僅かな間だ!!」
現状の説明やその後の行動を指示する時間的余裕は無かったはずだ。
「確かに充分な説明力も無しに、リモコンだけ渡されてあとは放置だったけど……私って臆病なのよぉ」
「……それが何だ」
どうにかこの金縛りを解いて窮地から脱しなければと考えながら、ナタリーは食蜂との会話を続ける。
「加えてオカルトに関しては知識力も無い、だからこそ、用心力だけは人一倍でねぇ。私がまず最初にした事は、『オバサンが私を認識できなくする』事よ……」
そうして真先に自身の安全を確保した後、その場の誰かしらから記憶を読み取れば、現状把握は容易い。
「なるほど……ではあの時には既にか。そして私が最後の切り札を使おうとした時にも臆病であるが故に私を封じれたわけか」
「アナタの理解力が高くて助かるわぁ」
食蜂は笑う。
ナタリーは今、首から下の身動きがとれない。
既に勝敗は決したと言わんばかりの笑顔に、ナタリーは苛立ちをおぼえるが、冷静をよそおう。
既に策は考え付いた、ココからの逆転勝ちは決して不可能では無い。
要は自分をあのウニ頭の少年に殴らせれば良いのだ。
そしておそらく彼は、自身が馬鹿にされるよりも友人を侮辱される事に怒るタイプの人間だろう。
ならば……
ワタシ
「それで、私をどうするつもりかしら?確かに白スーツの男の術は『吸骨鬼』でも簡単に殺せるでしょうけど」
ナタリーに言われ上条は気づく。
アウレオルスの『黄金錬成』であれば、『不死』であるはずの彼女を確実に殺せる事。
そして何故、彼が先の攻防でソレをしなかったかを。
しんのすけが言っていた、『相性』とはどう言う意味かを。
ディープブラッド
「でも良いのかしら『吸血殺し』?アナタを護る為に彼が私を殺すのは、アナタ自身が私を殺すのとドウ違うの?」
ナタリーはえぐる、姫神の傷を、心を。
「アナタはコレからも殺し続けるのね。アナタが生きている限り、誰かがアナタを護る為に」
ビクリと、姫神が反応したのに満足気にナタリーは続ける。
「いえきっと……例えアナタが死んだとしても、その死体が利用されて、アナタはいつまでもいつまでも『殺し続ける』わね。なんて哀れな」
「てめえっ!!」
ナタリーの思惑通りに上条が怒りを見せる。
しかし彼の前に掌をかざして止める者が居た。
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