過去ログ - 野原しんのすけ(15)「ねえヘタレのオジさん、言葉のままに歪めてみれば〜?」
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947:>>1 ◆aMcAOX32KD1b[saga]
2014/08/13(水) 21:14:37.21 ID:U4y8A4z+0
しんのすけが手を放す。
ナタリーは生きていた。
元々彼女は吸骨鬼達の王ボーンキングの血を受け継ぐ子孫であっても、その事を知るまでは普通の人間として生きていた。
人の骨を啜る事で先祖返りとなったが、本来ならただの人間と何も変わらない。
『吸血殺し』がナタリーを殺し続け、『魔法軍手』がナタリーを治し続けた結果、人間としてのナタリーだけが残った。

「……あ……あ」

ナタリーはまさに茫然自失となっていた。
凄まじい喪失感に襲われて居るのに、膝をつくこともできない。

「終わったな。少女よ、拘束を解いてやれ」

そんなナタリーの様子を見て、アウレオルスが食蜂に言った。

「解放して大丈夫なの?」

クリアがアウレオルスに訊く。

「問題ない、奴は『魔導師級』と名乗っていたが高度な術は膨大な魔力に物を言わせて無理に行使していたにすぎん」

「じゃあ」

「自然、その魔力の源である不死性が失われた今、奴には抵抗する手段が無い」

食蜂も納得して彼女にかけた能力を解除しようとリモコンを向け、言いにくそうに申し出る。

「リモコンの電池力が切れてる見たい、なんだけどぉ」

「じゃ、上条君。頼んだ」

「ん、解った」

しんのすけに言われ上条がナタリーに触れようと近づく。
その時、食蜂は驚愕した。心について、誰よりも知る彼女だからこそ気づけた。
ナタリーの眼は、まだ死んでいない!!


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