過去ログ - 野原しんのすけ(15)「ねえヘタレのオジさん、言葉のままに歪めてみれば〜?」
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◆aMcAOX32KD1b
[saga]
2014/08/15(金) 00:13:06.56 ID:xy/iBCuB0
翌日、上条当麻はカエル顔の医者、通称『冥途帰し』の病院に一応の検査入院していた。今はその病室に関係者達が集まっていた。
「結局、ナタリーの『目的』って何だったんだろうな?」
上条の疑問に食蜂が応える。
「憶測になるけどぉ、『家族と共に暮らしたい』。ただそれだけだったんじゃないかしらぁ」
「家族と共に?」
「ほらナタリーと同じように子孫である古津光度さんは、煮干を食べないと不快力が大変な事になる人だったでしょう?」
同じように、ナタリー・コーツバンもまた、何かしらの特異体質だったのではないだろうか。
そしてそれ故に実の両親や親戚からも気味悪がられていたとしたら……
自分を受け入れてくれた吸骨鬼こそが彼女にとって『家族』になるのではないだろうか。
それが食蜂の推理だった。
チャイルドエラー
「『置き去り』でなおかつ原石って言う子供を探したら何人か見付かったんだけど、その中に吸骨鬼に似た能力の子が一人居たゾ。名字もズバリ、『コーツバン』ね」
幼い我が子の安全の為に『学園都市』に預けたまでは良かったが
世界中の吸骨鬼狩りに追われる身である自分には我が子を迎えに行くことは出来ない。
再び共に暮らす為には、今在る世界の在り方から変えなければならない。
母と名乗り出る事も出来ない十年を、彼女は何を思い生きて来たのだろう。
「最後は上条さんの『右手』を奪って、それで色んな組織との交渉力を得ようとしていたわよね」
とてもじゃないが彼女が最初に言っていた『仲間を集め』、大英博物館を襲撃し『王を復活させ』
『吸骨鬼が人間を支配する世界を創る』為の交渉材料には足りない様に思う。
「たぶん、子供だけ回収して、何処かに保護でも求めるつもりだったんじゃない?」
しかし結局は謎のままだ。
食蜂が言うには彼女の記憶もまた、上条の様に『ページごと破られて』いるそうだ。
もっとも感覚的には『まるで最初から書かれていなかったかのように消えている』と言う物らしいが。
「まあ、今から話すのは、そんなナタリーの『その後』だ」
ステイルが説明する。
「今、彼女は『記憶喪失の患者』としてこの病院にいる。だからね……さっきしんのすけが調べた子供と一緒に住むことになると思うよ」
「へ?」
「ここの医者は『患者に必要な物は何でも揃える』がモットーなんだろ?」
「冥途帰し先生なら、学園都市のIDも用意するだろうね」
しんのすけがステイルの問いかけに答える。
「そういや、あの二人はどうしたんだろ?」
ナタリーに関する話が終わり、上条はここにはいない二人について訊ねた。
この部屋にはあの事件にかかわった全員が揃っているわけじゃ無い。
人払いの術式が消えるとクリアは第七学区の何処かにある自宅(しんのすけの予想では『学舎の園』内だそうだ)に帰って行った。
良も彼女の仲間達が探しに来て、彼らと共に次の目的地に向かった。
ローマ正教の騎士達はアウレオルス・ダミーを手土産に祖国に帰った。
上条が聞きたいのは、姫神とアウレオルスについてだった。
「うん、三沢塾内から彼と彼女の私物はすっかり消えていたらしい」
「『外』に行ったのか……じゃあもう会うことは無いのかね」
ちゃんと別れの挨拶ぐらいしたかったが……
このまち
「いや、夏休み明けには学園都市に帰って来ると思うよ」
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