162:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/12/01(日) 20:53:57.42 ID:nOLAyVuT0
佐藤は服についた土を払いながら立ち上がる。
「宮下さん……」
馬鹿な私。涙でぐちゃぐちゃの顔を見せておきながら、恥ずかしげもなくよくそんな事言えたものだ。
「……人生色々、女も男も色々だし」
適当にはぐらかす。佐藤は足元をふらつかせながら、ポケットからハンカチを取り出した。
「これ、使って」
「……ありがと」
素直に受け取って、目元を拭う。ついでに、鼻も噛んでやった。ささやかな抵抗だった。なんともまあガキ臭いこと。
「はい、どうも」
「うん……」
「……もう、遅いから、私帰るわ。あんたも、お父さん心配するから帰んなよ」
この辺は、街灯も少ない。田舎過ぎる。
それこそ、正真正銘の痴漢に出会ったら事だ。
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