18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/11(月) 01:32:25.38 ID:3fMmVyzW0
 順々に私の質問やらに律儀に返答して、佐藤は最後にこう付け加えた。 
  
 「次会うときは泣かないから……苦手にならないで……っ」 
  
 「いや、泣いたっていいっつーか……」 
  
 「宮下さん……今日っ……凄くカッコよかった……っ」 
  
 「どうも」 
  
 「いっつも……思ってたけどっ……」 
  
 「へ?」 
  
 「今日助けてもらってっ……もっと思った」 
  
 「あ、りがとう」 
  
 佐藤はなんとか振り絞ってそこまでを言い終えたようだった。 
 事切れたように、また、何も話さなくなった。  
  
 私はベッドから降りてポッドのコンセントを穴に差し込んだ。 
 机の上を漁ると、コップが2つとインスタントアッサムティーが2袋あった。 
  
  
 「はい、熱いから気をつけて」 
  
 渡そうと思ったけれど、先ほど私の腕を掴んだ力加減的に、コップを落としかねない気がする。 
  
 「あー、やっぱり、ちょっと冷めるまで机置いとくわ」 
  
  
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