182:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/12/02(月) 02:06:12.13 ID:Gs7r4rJ90
「ぐふっ……」
弟は少しよろけながら、机に手をついて足を踏ん張らせていた。
「おいっ……ガキども……」
「っん!?」
黒スーツが復活して、いつの間にか佐藤が首を羽交い締めにされていた。
喉を押しつぶされて、笛のような音が口から漏れていた。
「佐藤!? ちょ、おま」
「真方君、娘にはっ」
「うるさい! 佐藤、お前はいつもそうだな。自分のことは棚に上げて、善人面をする! お前も俺たちと同じ穴のムジナだろうが!」
「佐藤さんを離せ、このウジ虫やろう!」
武ちゃんが、汚い言葉を吐きながら履いていた靴を黒スーツの顔面にクリーンヒットさせる。
「いつっ! 舐めてるのか! この娘の喉くらい」
「舐めてんのはそっちだよ。私たちがのこのこ何の対策もなしにここに来ると?」
私は口元をぺろりと舐めた。
「は?」
ダアン! と、耳をつんざく様な衝撃音。いや、銃声。黒スーツが振り返る。
「警察だ……娘の友人を離してもらおうか?」
武ちゃんの親父が2発目の威嚇射撃に入ろうと、引き金に指を引っ掛けてそう言った。
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