33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/12(火) 21:28:05.72 ID:sN3ZaoFL0
チカンに初めても次もあっちゃいけないと思うのだが、佐藤の中では日常茶飯事なのだろう。
「でも、ああいう人もいるんだって今回分かったから……なんとか、自分の力だけで防ぐようにしないと……」
佐藤はさらに体を縮こまらせていた。自分のことは自分で守らなければいけない。私にはそんな風に見えた。
「あのさ、親とかには言ってあるの? 佐藤がそういう目に会いやすいって……」
「ううん、うちはお父さんしかいなくて……その、凄く言いにくいの」
「男の人には言いにくいかもしんないけどさ……」
「うん……それに、お父さん腰が悪くて私のこと車で送るっていうのも難しくて、余計な心配かけてそのストレスでまた腰悪くしちゃったらいけないから……」
佐藤いいやつ。
「んー……」
私は腕を組んで考える素振りをする。
「どうしたもんかね」
登校中に浮かない顔で通学する佐藤が容易に想像ついてしまう。
お節介の血が騒ぐ。一緒に登校するか。いや、でも根本的な解決になってない。
今朝みたいに気前のいい子豚がそうそういるわけないし。
「あのさ、まずはさ短パン履くところから始めよっか」
「え、履いたらダメでしょ?」
「そんな校則ありません」
「うそ。お父さんが言ってた……気がする」
親子揃って、ネジがちょっと緩んでいるようだ。
「じゃあ、持ってないの?」
「うん……」
「……はあ、じゃ、あたし何枚か持ってるから1枚あげる。とりあえずそれ参考にして買いな」
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