過去ログ - 【艦これ】五十鈴の調子が悪いようです【SS】
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)
2013/11/11(月) 20:34:17.60 ID:foU1KJOC0
わっているが、軽巡や駆逐のそれは、さほど強力なものではないのである。
これは鎧に身を固めた長槍兵にナイフ一本で立ち向かうかのような所業であり、もはや蛮勇であるとさえいえた。
(それでも……)
やらなければならない。
輸送船に積まれた長門の艤装を失えば全軍の士気は確実に低下するであろうし、何よりあの船には、戦う力を失った彼女の親友がいるのである。
(私の戦力でやつを倒すには……)
すぐさま答えを出す。
例えナイフ一本であろうとも、至近距離から組みつき、急所にそれを突き立てれば勝機はある。
すなわち――、
(懐に潜り込んで、至近弾を浴びせるしかない!)
「吹雪ちゃん、白雪ちゃん、初雪ちゃん、深雪ちゃん、援護して!」
叫ぶや否や、仲間たちの応答も聞かずに突貫を開始する。
名を呼んだ彼女の仲間たちは、まだ艦娘として日も浅く、とてもこの大役は任せられない。
自分がやるしかないのだ。
戸惑いとぎこちなさはあるものの、仲間たちがおこなった援護射撃は確かに一定の効果をあげた。
わずかな時間、ル級の意識はそちらへ向き、隙ができたのである。
(いける!)
だがそれは、浅はかな考えであった。
上位の深海棲艦が何より恐ろしいのは、人間のそれに匹敵する理知的な戦い方をすることにある。
まして、ル級からすれば未熟な艦娘たちの援護射撃など見え透いたものであり、すなわち気を取られたように見えていたのは、最も手強いであろう由良をおびき寄せるため、わざと作った隙だったのだ。
ル級が備えた砲塔の一基が向きを変え、海面へ向けて砲撃を加える。
「ああっ!」
その着弾による衝撃波で海面が巻き上げられ、由良の動きが一瞬止まった。
その一瞬で、ゆっくりとル級の砲塔がこちらに向けられるのを、由良ははっきりと知覚する。
「ごめん――」
誰に向けられて放たれたものであったか。
死を覚悟しながらそう口にした時、果たして弾け飛んだのは由良の体ではなかった。
轟音を上げ飛来した砲弾が直撃し、ル級の左半身を盾型の艤装もろとも吹き飛ばしていたのである。
『――ッ!』
なんとも形容しがたい、異様な叫び声がル級の口から放たれた。
千切れ飛んだ半身を残る腕で庇うようにしながら後退りするその姿を見て、
「なんという威力だ……14センチ砲とは比べものにならない……」
少女は、そう呟いた。
拡大された彼女の視野と、その肩に乗った妖精の視覚がリンクし、すぐさま発射角度の修正が行われる。
今、少女が身につけているのは五十鈴の艤装ではない。
腰部を基点に展開され、一対の巨椀の如き威容を誇るその姿はまぎれもなく……。
『長門の艤装……! 五十鈴ちゃん、それは!?』
通信機を介し、由良の声が聞こえる。
「話は後だ。全員、ここは私に任せて後退しろ!」
そう指示を出しながら、少女は……いや、
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