986:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2013/12/01(日) 14:25:53.61 ID:0NOSDqHQo
>>985
続き
勇者は首を横に振る。そして、斜に構える。
「分かった」
その返答を期待していたのだろう。
興奮に剣を震わせながら、黒騎士が剣を抜く。
瞬間、金属の弾ける音がした。
入れ替わり立ち代り、ふたりは激しく剣を走らせる。
同じ師に学び、形は違えどそれを極めたふたりの衝突である。
自然、拮抗した。
同じ流派、同等な実力。
ならば、勝負を分けるのはその思いの強さだろう。
「ん」
一手遅れたと思った。
遅らせたのは、迷いか、遠き日への羨望か。
もっとロマンのない、現実的な見方をすれば疲労と消耗か。
やられる。
勇者は前方からの衝撃を覚悟した。
だが、彼を死に追いやったのは後方からの衝撃であった。
「馬鹿な人」
後ろからは、聞き覚えのある恋人の声。
前方には、失望と落胆をたたえた、黒騎士の瞳。
上からは、唯一変わらない月の光。
月よ、お前は残酷だな…。
呟くと、勇者になれなかった男はこと切れた。
書いてみたが、やっぱむずいわwwwwww
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