56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/27(水) 22:04:38.76 ID:PexfuKuAO
あの時自分がすぐに助けたらこんな酷いことにはなってなかっただろうと、元気の頭をそっと撫でた。 私が付けたであろう傷でザラザラしているのが生々しい。
元気、自分自身が病弱だったからせめて子供だけは元気で暮らしてほしいという思いで名付けた名前。
「元気…元気…」
私は呼ぶ、壊れたかのように口から吐き出す名前。
ずっと、私に名前を呼んで欲しかったんだね
そんなことすらわからずに私は…
ごめん
ごめんね…
私は謝り続けた。
ごめん…
本当にごめんね…
私…
握った元気の手に滴るのは私の涙
その時、奇跡が起きた。
「………ん。」
「元気…?」
わずかに声が聞こえた、そして、元気の方をみると 目を開けていた。
「お…お母さん?」
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