過去ログ - モバP「耳を触らせてくれ」 幸子「は?」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/11/13(水) 21:40:16.95 ID:LcD+z8nzo
「大丈夫、怖がることはない。痛くはしないから」

 その言葉をかけると、いつもの自身気な顔ではなく、不安そうな、恥ずかしそうな顔でぎゅっと目を瞑っている。普段から褒める時に撫でたりはしているのであるが、今回に限っては褒めるためではなくて触れるためのもの、緊張しないわけもなかった。

 数分かそのまま撫でていると、幸子は慣れてきたのか心地良さそうな顔をしてきた。だがまだ真正面から目を合わすのは難しいようで、目は瞑ったままだ。まるで猫をあやすかのように丁寧に撫で、髪を手櫛で梳く。

 ――そろそろ頃合いか、そう思いその指を彼女の小さい耳に持っていく。

「ふぇ!?」

 いきなり耳を触れられ敏感になったのか、ビクンと身体を跳ねさせる幸子。慌てる彼女に何も言わず耳に触れていく。親指と中指で耳たぶを揉み、人差し指で耳の裏を撫でる。あくまでも優しく、だ。


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