40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2013/11/14(木) 21:01:36.04 ID:G7WYA4vTo
じっと瞳を見つめ
怯えてしまっていることを気にすることもなく
私は畳み掛けるように、言い放った
「……はい」
震える声で春香は静かに呟いた
同意したわけではないことは明らかだった
だけれど、恐怖が拒絶を拒んだのだろう
断ったら何をされるか解らない
その恐怖が、春香を鎖に繋いだ
「ありがとう、解ってくれて嬉しいわ」
春香の心を痛めつけるように
わざとらしく明るい声で礼を言う
春香はそれに答えることはなく
黙って俯いたまま歩いていき、電車で数駅分離れた私の家へと――来てしまった
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