過去ログ - 苗木「穴に落ちたら別世界?」舞園「たぶん違うと思います」
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カタツムリ
◆VVBcRnN7PuNW
[saga]
2013/11/15(金) 00:22:10.97 ID:k5ZdhmIm0
それはある日のことだ。
春休みが明け、苗木誠は実家から直接希望ヶ峰学園へと向かっていた。
しかし、靴ひもが解けたり、電車が止まったりするなど、数々のトラブルが苗木を襲った。
そのため、苗木は遅刻しそうになりながら、必死に希望ヶ峰学園へと走るはめになっている。
「なんで新学期早々こんなにことに……!」
1時間以上余裕をもって、家を出たはずだったのだが、今では間に合うか間に合わないかの瀬戸際だ。
「こんなことなら、着替えとかはあらかじめ宅配便で送っておけばよかった……」
ローラーの壊れたキャリーバックを半ば背負うようにして、苗木は走っていた。
いっそ間に合わないことが確定してしまえば、楽になれるのだが……残念ながら頑張れば間に合うかもしれない微妙な時間である。
不真面目な学生ならば、さっさと諦めていただろう。
しかし、残念ながら苗木は真面目ではないが、不真面目でもなかった。
それどころが、可能そうならば頑張ってしまう程度には前向きだったため、無駄に一生懸命走っていた。
「はぁはぁ。あそこに公園がある。そこで水でも一回飲もう…………」
そして、フラフラとその公園に入ってしまった。
「って……あれ? こんな公園あったっけ?」
遊園地の一部分を切り取ったように様々な遊具があり、カラフルだった。
一度見れば、まず忘れない。
それなのに、苗木は覚えていなかった。
「なんか……まずい。って、うわぁ……」
ふと苗木は足を滑らせた。
穴などなかったはずなのに、苗木は足を滑らせた。
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
そして、そのまま落ちて行った。
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