過去ログ - 苗木「穴に落ちたら別世界?」舞園「たぶん違うと思います」
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21:カタツムリ ◆VVBcRnN7PuNW[saga]
2013/11/15(金) 19:34:37.60 ID:k5ZdhmIm0

 野球の国に残された人数は8人。
 見覚えのある姿がそこにはあった。
 78期生の男子たちが野球のユニフォームを着て、ボロボロになっていた。

「桑田……。オメェ野球やりたかったんじゃねえのかよ。オメェはオレが認めた男なんだぜ」

「大和田紋土殿の言うとおりですな……。無機物へのツンデレとか時代を先取りしすぎですぞ。思わず、尊敬の念を隠せませんぞ」

「僕は野球やってるときの桑田君がかっこいいって思うなぁ。僕も桑田君みたいになりたいなぁ」

「そうだぞ! 桑田君! 健全な汗を流したまえ! 僕も君を見習うぞ!」

「完璧な俺でもお前の野球の才は買っている……。いや嫉妬していると言っても良い。お前こそ真の超高校級の完璧だ!」

「そうだよ、桑田クン……キミは本当にすごいんだ。野球さえやっていれば、舞園さんや霧切さんもキミにメロメロだよ」

「野球さえやれば、桑田っちは億万長者、ハーレム、不老不死……思いのままだべ。俺の占いは100割当たる!」

「野球やろうぜ、オレ! 野球は楽しいぜ!」

 何故か桑田と苗木までその中にいた。
 そして、皆が野球をやる桑田を絶賛していた。

「な、なんだ。これ……」

 動揺する桑田は後ずさりをする。

「って……ん?」

 すると、その背中が誰かに当たった。

「騙されてはダメよ。桑田君。ボーカルをやるあなたが一番カッコいいわよ……。抱いて!」

「そうだよー。スポーツもいいけど、音楽もいいよー! 抱いて!」

「うわ、マジで? マルコメくんに戻っちゃう? うわ絶望的! どうせ絶望するなら音楽の方がよくない!? 抱いて!」

「……盾子ちゃん。たとえ盾子ちゃんでも桑田君は渡さないよ。抱いて! あ……、スポーツ飲料もいいけどミネラルウォーターもいいよね」

「桑田よ……。野球選手としてのお主はすでに完成されておる。2つ目の道を進んでもよいだろう。抱くがよい!」

「お、音楽に歌詞なんか本当は認めないんだけど……、あ、あんたのだけは認めてあげてもいい……わよ。だ、抱いて!」

「桑田君の声は美声ですから、きっとミュージシャンになれますよ! 抱いてください!
 アイドルの私が保証します! ……あ、あと苗木君への感情は憧れだけでした……たぶん! 抱いてください!」

「抱いて……抱いて……抱いて……って馬鹿みたいですわね。……抱いて!」

 今度は女性陣が現れて黄色い声を上げ始めた。
 桑田はその声を聞いて、だらしなく表情を緩めた。

「やっぱ、オレ……ミュージシャンの才能もあるよな……へへ…………」

「ば、バカヤロー! 騙されるな、オレ! まずはこっちで野球をやるんだ!」

「ダメですよ! 桑田君は私とデュエットするんです!」

「うらぁ……女は黙ってろおおお! こっちは9人いなきゃチーム作れねえんだよおおおお! 桑田をもってくんじゃねええええ!」

「あらあら……。叫ぶだけしかできないなんて、野球をするような人は本当に野蛮ですわね……」

「セレスティア・ルーデンベルク殿ほどではございませんよ!」

「んだと……こらぁ! もう一片言ってみろ! このビチグソがああああああああああああ!」

「ひぃぃぃぃぃ。すみませんすみません……!」

 そして、男性陣と女性陣が戦い始めた。
 桑田を巡って……。
 桑田は満更どころがその状況にとっても喜んでいた。

「オレを巡って争うのはやめてくれよ! へへへへ…………」

 だらしなく笑っていた。



「「………………………」」



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