過去ログ - 苗木「穴に落ちたら別世界?」舞園「たぶん違うと思います」
1- 20
35:カタツムリ ◆VVBcRnN7PuNW[saga]
2013/11/16(土) 21:46:45.92 ID:tss2Zt0u0

「はぁ……」

 ただし、苗木の側はそれを呆れた顔で眺めていた。
 霧切響子からときに話を聞くが、ちょっと才能というものに肩入れしすぎなんじゃないかと、苗木はたまに思ってしまう。

(そもそも他の人が強すぎるだけだと思うんだけどな……。普通の高校生であるボクがギャンブラーのセレスさんや
 元々賭博とか好きそうな葉隠クンに勝てるはずがないよ……)

 しかし、苗木はあえてそれを言わなかった。
 仮に、才能がないと判断されたら、それはそれで困るからだ。
 78期生の皆と仲良くなった今、 希望ヶ峰学園から放逐されるのはまっぴらごめんだった。

 78期生の面々は、もし苗木がクラスメートでなくなっても、態度を変えることはないかもしれない。
 しかし、当たり前のことだが、出来ればクラスメートとして卒業まで仲良くやっていきたい……それが苗木の考えだ。

「学園長……。そろそろよろしいですか? わたくしたちも暇ではありませんので」

「あぁ、すまない。君たちはこの後パーティーを行うんだったな」

「なんでしたら……。学園長も参加なさいますか? 霧切さんもお喜びになると思いますけど」

「い、いや……。やめておこう。あの娘も私の事を良くは思っていない。場の雰囲気が悪くなるだけだよ」

「そうでしょうか……? まぁ、わたくしもよその家の事情には深入りいたしませんけど……」

 なお、学園長と霧切響子が親子であることは、周知の事実となっている。
 同時に、そのことに触れないのも暗黙の了解となっている。
 まぁ、セレスのように平気で地雷原を進んでいく者もいるが……。

「それでは、行きましょうか。苗木君。それでは、ごきげんよう……霧切仁さん」

「ははは……。では、さようなら。2人とも」

 セレスはマイペースに話を切り上げると、そのまま退室していく。
 苗木もそれに続くことにした。

「はい。失礼します、学園長」

 苗木はセレスの後を追う。
 放課後、苗木達は他のメンバーと一緒に寄宿舎の食堂にて新学期を祝うパーティーを行う。
 新学期は別に祝うべきものでもないかもしれないが……、行事や宴会とは得てしてそういうものである。

 苗木とセレスは食堂へと歩いて行った。

 すでに食堂で準備を始めている者がいるはずである。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
849Res/1209.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice