過去ログ - 苗木「穴に落ちたら別世界?」舞園「たぶん違うと思います」
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5:カタツムリ ◆VVBcRnN7PuNW[saga]
2013/11/15(金) 00:30:13.45 ID:k5ZdhmIm0

◇◇◇

 希望ヶ峰学園の本科は普通の高校とは違い、その科目が必修科目、個人必修科目、選択科目に分かれている。
 しかも、1週間の間にコマが割り振られるのではなく、個々人に合わせて作られる。

 必修科目は普通の高校でもあるような科目および卒業後のコネ作りに繋がる科目である。
 コネ作りというのは、単純に希望ヶ峰学園のOBを呼び寄せたうえでの講演であることもあるし、
 コネを作ったあとにそれに振り回されないようにする心得を説くようなものもある。
 十神などはこの科目が必要がないと言っていたが、大多数の人間がコネなど持ったことがないので、そのまま必修であり続けている。
 他にも、クラス全員で行事に参加したり、騒いだりする時間もこの必修科目に制度上は含まれるらしい。

 個人必修科目というのは、主に学園側の研究に協力する科目群である。
 桑田なら全身にセンサーを付けたうえでピッチング練習をするなど……個々人が才能の研究・開発に取り組む。
 これさえ履修していれば、何か失敗しても学園側がお目こぼしで卒業させてくれるという説もあるくらい重要な科目群である。
 もちろん本当かどうかは分からず、桑田をはじめとした何人かの生徒は一緒に卒業できるのだろうか? と周りから疑問に思われている。

 選択科目というのは、自由に取れる科目群である。
 美術や音楽といった教養に寄ったものから、理学・工学といった実利的なものまで多数ある。
 現代文化論や古典文学論なども存在している(ただし、その分野の超高校級はわざわざ履修しないことも多い)。
 各分野の著名人が講義を行うため、予備学科からの参加希望者も多く、今学期からは人数に制限こそあるものの履修が可能となった。
 前学期までは予備学科生の受講は認められなかっていなかったのだが、希望ヶ峰学園評議委員会のメンバーが一斉に退陣し、
 運営方針に多少の修正が加わったらしい(なお、このとき江ノ島盾子は高笑いを上げていた)。
 そのため、今学期からは履修前に試験を受け、その結果が良ければ、講義を受けることができる。
 もちろん、それでも講義のスケジュールは本科生の都合が優先されるなど、予備学科が不満に思うものは残っているようだが、
 本科生と予備学科の交流が少しずつ活発になり、双方に良い影響を与えていくことが期待されている。
 近い将来には、予備学科から超高校級が生まれる可能性もあるようだ。



(こんなに複雑な制度なのに、全員が集まれる日がこんなに多いなんて……奇跡だよな)

 教室にて、苗木は必修科目……というよりも新学期のガイダンスを聞きながら、そんなことを思った。
 78期生は全員が一緒に授業を受ける日が過去の本科生たちよりも比較的多いらしい。
 理由は2つある。
 ひとつはスケジューリングを行う側が優秀であること。
 もうひとつは、苗木達自身の希望があったからだ。

 苗木達の受ける科目のスケジューリングは、本科生の予定などを聞きながら、電車のダイアグラムもかくやというほど緻密かつ動的に組まれている。
 そのため、多少無茶な希望でも通るのだ。
 それに加えて、苗木達自身が予定を合わせている(口では合わせていないと言っている者もいるが)ため、平均して2日に1回は全員が揃う時間がある。
 特に新学期が開始してからの最初の1週間は、ほぼ毎日全員が一緒に授業を受けることとなっていた。




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