過去ログ - 安部菜々「嘘つきうさぎと魔法使いさん」
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◆0vdZGajKfqPb
2013/11/17(日) 12:12:28.19 ID:UAae9uubo
ずず……と緑茶をすする。……なんだか、入院して老けこんでしまった気がした。
「それで」
湯呑みを置いたのを確認して、ちひろさんが口を開く。
「本当に、働きすぎただけなんですか?」
「……ええと」
杏ちゃん曰く、私は嘘が下手なのだそうだ。
あまり否定できないとは思う。今だって、目が泳いだのが自分でもはっきり分かった。
「……きっと、笑っちゃいますよ」
「笑いませんよ。アイドルが真剣に悩んでいるなら、私は絶対に嘲笑したりなんかしません」
少し悩んで、結局私は口を開いた。
きっと、誰かに打ち明けたかったことではあるのだ。
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