過去ログ - 安部菜々「嘘つきうさぎと魔法使いさん」
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4: ◆0vdZGajKfqPb
2013/11/15(金) 01:17:44.36 ID:cg0PX/ozo
「菜々っ!」

「プロデューサー、揺れすぎ……きもちわるい……」

「ぜぇ、ぜぇ……Pチャン、病院で走っちゃダメだってば……」

勢い良くドアがスライドして、見慣れた顔が飛び込んでくる。

「あ、あはは……ご心配おかけしました……」

「ああ……意識、戻ったのか……」

張り詰めていた糸が切れるように、プロデューサーは床に座り込む。
全力疾走したのか、みくちゃんも隣にしゃがみこんでいた。

「あれ? 私、菜々ちゃん目が覚めましたよってメールしたはずですけど」

「え? あ、すまん……運転中で見てなかった」

「もー、だから杏言ったでしょ、そんなに急いでも意味ないって。ほら、下ろしてよ」

プロデューサーさんの脇に抱えられていた杏ちゃんは、酔ったのか少し顔色が悪い。
大げさだなあ、と思いながらも、ここまで心配してくれたことは純粋に嬉しかった。


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