過去ログ - モノクマ「コロシアイ修学旅行参加者にスタンドを与えてみる」
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164: ◆zQbiof498Q[saga]
2014/01/20(月) 01:30:39.58 ID:EDCmOyQB0
九頭龍「ああ、これか?俺の『スタンド』を扱うのに必要な物品として、モノクマが例のスタンド説明書と共に置いたやつだ。いかにも『超高校級の極道』らしいだろう?」

小泉「モノクマが・・・!!?」

凶器まで用意してコロシアイさせたい周到ぶりに、背筋が凍る

小泉「馬鹿・・・そんなあんたしか持ってない凶器を使ったら、すぐ足が付いて・・・」

九頭龍「大丈夫だ。西園寺は既にそこの倉庫に寝かせてある。西園寺に持たせて一発海に向けて撃って、硝煙反応も出るようにしておく予定だ」

小泉「硝煙・・・反応?」

九頭龍「銃を撃つとあらゆる成分の煙が噴き出して体に付着する。その付着物が付いているかどうかで銃を撃ったかどうかが分かっちまうんだ」

九頭龍「あいつがそもそもそれを知ってるとも思えねぇし、知っててもテメェに頼らねえと着替えられねぇ西園寺は硝煙反応を隠せない・・・良い案だろ?」

九頭龍「こういうトリックでほころびになりがちなのは撃った回数だが、既に小泉の後ろに打ち損じを一発用意しておいてから弾を再装填したから、撃った弾数の誤差もクリアだ」

小泉がちらりと横を見ると、壁に一つ銃創が出来ていた

銃を良く知る者ならではの周到なトリックに舌を巻くが、既にトリックの準備をしているという事は、小泉を殺す事が決定事項である事を示している

九頭龍「なぜ銃を西園寺が持っていたかという点もぬかり無え。万が一俺の物だとばれても、何かを探している様子を終里、弐大、狛枝に見せ付けてやった」

九頭龍「あとはその探し物が銃で、西園寺が拾ったんだと結論付けてくれるさ」

狛枝が今朝見た九頭龍の様子は、犯行の下準備だったのだ

九頭龍「それだけじゃねえ。テメェをその扉の前で殺せばそっちからの出入りは不可能だ。どかそうにも服に血が付く。これもまた西園寺は隠せねぇ」

九頭龍「となると西園寺が出る選択肢は砂浜に出る出口しか無え。人払いされて誰も居ない砂浜に、西園寺の足跡だけが残される」

九頭龍「テメェが最期の力でその扉の前に陣取り、西園寺はそっちからしか出られなくなっちまったって筋書きだ」

小泉「あ・・・あんたは・・・どう脱出するつもりなのよ・・・」

九頭龍「テメェが心配する事じゃねえよ」

既に九頭龍はシャワールームの天窓に外から縄を通して室内に垂らしている。それを利用して脱出する算段を整えていた

小泉「あの手紙も・・・あんたが・・・」

九頭龍「ああ。当然西園寺を呼び出すのに使った分は処分済みだ」

九頭龍「テメェを呼ぶ手紙・・・足跡・・・硝煙反応・・・これだけ物証が揃ってりゃあ、西園寺がクロと結論付けてくれるだろうぜ」

九頭龍「ここが人払いされているのを好機に、俺の凶器で俺に罪をなすりつける犯行に及んだが、あまりにも杜撰な殺しをしたってなぁ!!」

小泉「っ・・・!!」

小泉は、違和感すら感じる九頭龍の殺意に身震いする

自分の目は節穴だったのか・・・小泉は九頭龍がここまで周到に計画して、しかも極道とはいえ簡単に殺しに手を染められる人間だとは、全く思っていなかった

たとえ『トワイライトシンドローム殺人事件』で九頭龍が既に1人殺していると知っても、それは衝動的な殺意で、心のどこかで後悔しているかもしれないとさえ考えていた

もし自分の目が曇っていないとしたら、九頭龍をここまでの殺人鬼にしたのは・・・


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