過去ログ - モノクマ「コロシアイ修学旅行参加者にスタンドを与えてみる」
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298: ◆zQbiof498Q[saga]
2014/05/03(土) 01:19:22.78 ID:kQn0hD7H0
『おいおい修兵・・・どういうつもりだよ!!』

『・・・・・・・・・・・・』

『あんだけ練習してたじゃねえか!俺達との付き合いもおざなりになるぐらい!!なのに始めて数ヶ月の弟にあっさり抜かれてよぉ・・・』

『まさか花持たせたとか、そんな訳無えよな?』

『んな訳無えだろ!記録見て物を言いやがれ!!』

『俺は、去年の自己記録を大幅に更新したんだぞ!大会においても過去最高記録だ!!』

『え?マジで?』

『なのに抜かれたのか!?』

『あいつは・・・天才なんだよ・・・・・・本物の・・・天才なんだ・・・・・・』

『・・・・・・・・・・・・』

『じゃあ・・・お前、逆にかわいそうだな』


『あの弟が居る限り、これから先どんなに努力しても絶対報われねぇんだから・・・』


そいつらは、ただ事実を何となく言っただけだった

なのに気が付いたら、顔を腫らして友人達が倒れていた

『すまねぇ・・・すまねぇ・・・』

保健室に連れて行き、謝り続けた

もう帰りなさいと保健医に言われ、保健室を後にする

昇降口の前に着いた時、弟がたくさんの友人と下校する所だった

『・・・・・・・・・・・・!!』

弟は俺に気付くと、周りに気付かれないよう注意を払いつつ―――満足そうな、嫌な笑みを浮かべた

ああ・・・そういう事か。お前が突然俺の部に入部して来たのは

あいつにとって俺は、兄など名ばかりの『雑魚』

そんな奴と学校で同列に扱われているのが、心底癪に障ったんだ



その一件以来友人達は俺に関わって来る事も無くなった。結構居た俺に交際を求めて来る女子もぷっつりと現れなくなった

部活が終わった後も成績はトップを保っていたのに、卒業する頃にはその他大勢の生徒も教師も、俺に見向きもしなくなっていた

学校の皆も―――弟の方しか見なくなっていた


『中学を卒業したらそのままおいで』と、弟に希望ヶ峰学園から異例の早さでスカウトが来たのは、それから間もなくだった


どうして努力が大きな声を上げて称賛される中、実際は生まれ付いた能力のある者ばかりが報われるか―――

それは『才能』は始めから備わっていて、『無くならないから』だ

ピアノは1日休めば遅れを取り戻すのに3日かかると言う

だがそれは、練習が・・・『努力』が必要な奴の話だ

本物の天才ピアニストは、一週間旅行に行こうがその後も変わらず美しい音色を奏でるだろう

結局、努力は信用ならないんだ。少し怠けたぐらいで無くなる物なんか

でも、俺は『努力』しか無い。何もしなくてもトップで居させてくれる『才能』なんか持ち合わせていない

希望ヶ峰学園に入学する頃には、精神的に追い詰められていた



だがその学園で俺は―――『努力』以外に自分を支えてくれる物を手に入れる

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