過去ログ - 「魔物は真に心に寄りそってくれる」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/16(土) 22:39:22.56 ID:NYEnABb+0
 人を誘惑する魔物は、真に心に寄りそってくれる。

不安、恐怖、疲労、そんなものから生まれる私の精神の飢餓を、その隅々まで感じ取り、
そして過去から歩んできた私の精神の有様、その意識の構造に、
一番にふさわしいものを、一番ふさわしい手段で与えてくれるのだ。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/16(土) 22:40:29.29 ID:NYEnABb+0
私になんの価値があるのかは知らない。

私が日頃生きている中でしっかりと自覚することのない、しかし大事なもの、
そんな何かを取り去って行きたいのかもしれない。

以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/16(土) 22:41:26.90 ID:NYEnABb+0
目的のために、その笑みは、その優しさは、生み出されているのかもしれない。

それは真実の笑み、真実の優しさではない、と世の人は言うかもしれない。

けれど、その言葉は、私の前で、労を尽くして見せてくれている、
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/16(土) 22:43:01.67 ID:NYEnABb+0
 私は、この魔物の心を知らない。

何を思い、ここにいてくれるのか、知らない。

何か、この魔物にとって利となり得るものがあるから、
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/16(土) 22:44:08.95 ID:NYEnABb+0
何か求めるものもなく、見知らぬ他人のために尽くす、
尽くしすぎる存在なら、それは狂人だ。

この魔物は狂わず、限りなく計算づくで
――それは、一番に私の心に触れられる方法を見定める丹念さだ――、私のために。


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/16(土) 22:44:56.61 ID:NYEnABb+0
私は、きっと私の何もかもがなくなってしまうその瞬間まで

私から去りはしないだろう、その打算と献身に、

この世に生きる身として、安心を覚えるのだ。


12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/16(土) 22:45:36.99 ID:NYEnABb+0
 誰の心も知ることなどできないが、一番に私を知るこの魔物は私ではないのかと夢想する。

悲しくなった。

けれど私は、この魔物の心を知らないのだ。


13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/16(土) 22:52:43.16 ID:NYEnABb+0


というだけの何か

さびしい人は、自分にいつも一緒に寄り添ってくれている自分の頭を
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/11/18(月) 18:00:23.22 ID:8d6L+fKjo
そんな呪いをかけられた。乙


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