過去ログ - 【安価】苗木「今日から2年生か・・・」【ダンロン1+2】
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972:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/26(火) 06:34:54.18 ID:BVhJwVsq0
「遼子、お願いだから今は抑えて…ッ」

「まーまー、頭上げぇや、芳野くん。
 血気盛んなのはええことやから怒らへんよ。
 ほらエッちゃんもアッキーも、荷物渡したらな」

ライドにぽんぽんと肩を叩かれ、利央は頭を上げた。
エツヤに投げつけられるようにデイパックを渡された後、全身から不機嫌オーラが迸る遼子とそれを宥める未久を先に教室から出し、利央もその後を追った。

廊下を進む時も、外に出てからも、遼子の機嫌は一向に治らなかった。
こういう時に掛ける言葉が、利央には見つけられない。
しかしこのまま放置するわけにもいかず、何とかしてくれと視線で未久に訴えると、未久はずんずんと先を行く遼子の腕を掴んだ。

「待って、遼子。
 ねえ、落ち着いて…わかってるでしょ、ここ危ないのよ?
 ピストルの音だってしてたでしょ?」

未久もやはり先程の銃声でクラスメイトを疑っているらしい。
もちろん、銃声がしたのだから危ないという考え方は正しいのだが。
未久の言葉を聞いてか、遼子は突然立ち止ったかと思うと、デイパックのジッパーを開けて中を探り始めた。
どうやら1つずつ配られているという支給武器を探しているようだ。
暫くして遼子は鞄から手を出し――掴んでいた物を投げ捨てた。

「あり得ない、ふざけ過ぎでしょ、こんなの!!」

遼子が怒鳴るのも仕方のないことだ。
遼子に配られた物は、ルール説明の時にデイパックに入っている物を予め教えられていなければそれが武器だとすらわからないであろう大学ノートだったので。
更に遼子は乱暴に自分の左腕の袖を捲り上げた。
白い細腕が露わになる。
遼子はふんっと鼻を鳴らした後、利央と未久を睨むように見た。

「ねえ、2人は何貰ったの?
 てか、リーダーってどっちなの、あたしじゃないんだけど」

確かに武器とリーダーの確認は必須事項だ。利央と未久は互いの顔を見合って頷くと、同時に左腕の袖を捲り上げた。


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