過去ログ - 【安価】苗木「今日から2年生か・・・」【ダンロン1+2】
↓
1-
覧
板
20
987
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/26(火) 06:46:07.23 ID:BVhJwVsq0
面と向かって『殺したい程に大嫌い』と言われた咲良は呆然とした表情を浮かべ、身体と声を震わせながら訊いた。
雪美は、笑顔を崩さず、むしろ満面の笑みを浮かべて答えた。
「あらいやだわ、大嫌いなあなたにわざわざそんな理由言うわけないじゃない。
とにかくあたしはあなたに死んでほしかったのよ。
でもね、賢吾は本当に良い仕事をしてくれたわ…この状況、大満足よ?
だって今のあなた…とっても良い表情だもの」
幼馴染を目の前で殺され大嫌いと言われ、奨の血と自らの涙で顔を汚し、絶望に打ちひしがれた咲良の表情を“良い”と称し楽しそうに微笑む雪美――付き合いの長い賢吾ですら、背筋に冷たいものが走るのを感じた。
視線を移した先、咲良は身体を震わせて俯いていた。
こんな姿なんて見たくないのに――だなんて、言う資格はない。
「賢吾」、酷く冷たい雪美の手が刀を握る手に触れ、賢吾は身体をびくっと震わせた。
「次は、真壁くんを殺してちょうだい」
雪美の手が離れた。
賢吾はゆっくりと瑠衣斗へと向き直った。
瑠衣斗を殺せば咲良はもっと悲しむ、もっともっと泣かせてしまう。
わかっているのに、まだ手に残る雪美の冷たい手の温度がまるで呪いのように刀を振り上げさせる。
雪美の意志に逆らうことを、雪美も、そして賢吾自身も許さない。
瑠衣斗目掛け、刀を振り下ろした。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/668.42 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 【安価】苗木「今日から2年生か・・・」【ダンロン1+2】 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1384696833/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice