過去ログ - さやか「こどもたちのからあげだよ!召し上がれ!」 ほむほむ「ホビャアアアアアアアア!!」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2013/11/18(月) 04:31:51.85 ID:SvwQ9ySq0
しばし呆然とその後姿を見送っていたが、このまま会えなくなってしまうのが恐ろしくなって、急いで追いかけた。
そして振り向いてほしくて、その声を聞きたくて、とにかくその背中に言葉をぶつける。

自分でも考えがまとまらなくて、この思いをどうやって言葉にすればいいのか分からなくて、口から出てくるのは自分でも意味の分からない音の羅列だった。

そうやってしばらく仔りぼちゃんを追い続けていたけど、仔りぼちゃんは一度も振り向いてすらくれなかった。
歩きながらずっと喋っていたまどまどはすっかり疲れてしまって、ついに早足の仔りぼちゃんに置いてけぼりをくらってしまった。

ホムラチャーン… 

今まですぐ近くにいた仔りぼちゃんがいなくなってしまっただけで、悲しくて胸が締め付けられる。

もう一度会いたい。
この巣に滞在しているというのなら、それはきっと難しいことではないだろう。

でも次会ったならちゃんと顔を見てお話がしたい。

今度はちゃんと冷静にお話しよう!

稀少種とはいえ、まだこども。
知らないおとなにいきなり話しかけられて、仔りぼちゃんはびっくりしちゃったんだよね。

まずはさっきの失礼を謝って、自己紹介をしよう。

そしたら仔りぼちゃんも自分の事を話してくれるかな?

稀少種と会えただけでも身に余る幸運だと分かってはいたが、まどまどはそんなささやかな期待を抱いて、仔りぼちゃんを探し始めた。

マドマド? こりぼちゃんを みなかった?

歩き回りながら、出会った仲間たちに片っ端から尋ねていく。

ホムホムゥ! さっき あっちに あるいていったよ!

さすがに目を引く存在だけあって、見かけた者は多い。
おかげで、思いの外早く再びその姿を見つけることができた。

小さな後姿を、追いかける前にしっかり深呼吸する。
意を決して駆け足で隣に並んで声をかけた。

マドマドー! さっきは とつぜん ごめんね!

良かった、早口気味だけど今度はちゃんと言えた。
仔りぼちゃんにも伝わったはず。

でもやっぱり仔りぼちゃんは振り向いてくれない。

もしかしたら人見知りで照れくさがっているのかな。
自分もこのくらいの頃は同じだったな、稀少種でも変わらないんだね。

思いがけず発見した愛らしいこどもらしさに微笑みながら、自己紹介する。

マド! マドーマド! はじめまして! わたしは ここに すんでる まどまどだよ!



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