過去ログ - さやか「こどもたちのからあげだよ!召し上がれ!」 ほむほむ「ホビャアアアアアアアア!!」
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[sage saga]
2013/11/18(月) 04:32:18.52 ID:SvwQ9ySq0
仔りぼちゃんの緊張を和らげようとと優しく、そして元気に。
けれど何も言ってくれない仔りぼちゃんに、それでもまどまどは色々な事を話し続けた。
マドマドォ! きょうは かぜが つよくて おしごとが おやすみに なったんだよ!
いつもの生活の事、今日の異変の事。
思いつくだけの事を全部話して、次は仔りぼちゃんに質問してみる。
マドマドォー? いつもは なにを しているの?
仔りぼちゃんは何も答えてはくれないが、並んで歩いているとそれだけでまどまどは幸せな気持ちでいっぱいだった。
マドーマド? こりぼちゃんは ほんとうに とべるの?
更に尋ねながら仔りぼちゃんが空を飛ぶ姿を想像してみる。
きっととっても格好良いんだろうな。
私も一緒に飛んでみたいな。
お願いしたら私を抱き上げて飛んでくれないかな。
その間は仔りぼちゃんとふたりきりだよ!
それならいっそ、仔りぼちゃんがこの群れの仲間になってくれないかな。
ずっと仔りぼちゃんと一緒にいられるよね!
そしていつかは…
マドーマドー! わたしと けっこんしよう!
冗談めかして言ってみる。
するとそれまで全然こちらを向いてくれなかった仔りぼちゃんが急に振り向いてくれた。
まだ仔りぼちゃんには刺激が強すぎる冗談だったかな。
驚いて照れくささも吹き飛んでしまったみたい。
やっと真正面から見ることが出来た仔りぼちゃんの顔を、その目に焼き付けようとした時、胸に何かが強くぶつかった。
何が起こったのか分からないまま、まどまどの体は後ろ向きに地面へと倒れていく。
あれ? 私どうしちゃったんだろう。
せっかく仔りぼちゃんが私を見てくれたっていうのに。
起き上がろうとするが、何故か体に力が入らない。
それからとても胸が痛い。
痛みの元へ目をやると、そこから何か細長いものが突き出ていた。
そして血がたくさん流れている。
なんで?
どうして?
頭の中にたくさんの疑問を残したまま、まどまどが霞む目で最後に見たのは、待ち望んだ仔りぼちゃんの顔だった。
その顔は、にやにやと笑っているように見えた。
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