過去ログ - さやか「こどもたちのからあげだよ!召し上がれ!」 ほむほむ「ホビャアアアアアアアア!!」
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[sage saga]
2013/11/18(月) 04:32:46.70 ID:SvwQ9ySq0
53 リーダーまどは目撃する
その音は、巣の出入り口から外の様子を確認し終え、自分の部屋に戻る途中で聞こえてきた。
昨日、弱まりつつあった風は、それでもまだ外で活動できるほどには衰えていなかった。
さて、今日のみんなへの指示はどうしようかな、と考えながら歩いていたとき。
カキーン、と高い音が聞こえてきた。
何かとても硬くて鋭いもの同士が、激しく打ち合わされたような音。
でも自分たちの生活の中に、そんな音を立てるような物は思い当たらない。
ホムゥー? なんの おと?
マドォー こわいよ
周囲には突然の異質な音に怯える仲間たち。
自分だって気味が悪いが、危機感はなかった。
だって、恐ろしい事件は昨日りぼほむと白まどが解決してくれたのだから。
ともかくリーダーとして異変を放っておく事はできない。
耳鳴りのように高く響く余韻を頼りに、音の出所を探る。
どうやら生活用品を作る作業場の方向のようだ。
マッドマドォ! マドー! わたしが たしかめてくるよ! みんな あんしんして!
ホッム! さすが りーだー!
マド! きを つけてね!
早足で向かうと、そこには既に白まどの姿があった。
作業場からは少し離れた場所だ。
マドマドー! おはようございます!
挨拶するが、白まどは作業場の入り口をじっと見つめたまま、こちらを見向きもしない。
その横顔は薄く笑っているように見えた。
作業場で何かあったのだろうか。
リーダーまどもそちらに目をやると、そこには仔りぼちゃんが弓を手にして立っている。
どうやら誰かと対峙しているらしく、真っ直ぐ部屋の反対側を見つめていて、こちらには気付いていないようだ。
その立ち姿は、こどもらしからぬただならぬ雰囲気を纏っている。
何をしているのだろう、少し距離はあるものの、その時ちょうど仔りぼちゃんの声が耳に届いた。
ホミュミュゥー そうだよ わたしが ころしたよ
仔りぼちゃんが殺した?
一体なんの話だろう。
ごっこ遊びでもしているのかな?
そう思ったのと同時に、すぐ横でヒュンと音がした。
それが矢を放つ音だと気付いて隣の白まどに向き直るより先に、仔りぼちゃんの頭には矢が突き刺さっていた。
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