過去ログ - さやか「こどもたちのからあげだよ!召し上がれ!」 ほむほむ「ホビャアアアアアアアア!!」
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2013/11/18(月) 04:34:18.33 ID:SvwQ9ySq0
カナメサン! こしろちゃん!

めがほむはにわかに立ち上がり、駆け出した。
その行動には勇気も決心もなかった。

自分のこどもを射殺した白まど。
その心境がまともでないのは確かだ。

このままでは仔白ちゃんの身が危ない。
そうでなくとももう二度と会えなくなってしまいそうな気がする。

そう気付くと体が勝手に動いていた。
作業場を飛び出し、白まどを追う。

少し走ったところでリーダーまどが腰を抜かして座り込んでいた。
説明を求めるようにめがほむを見つめてくるが、今はそれどころではない。

角を曲がって、なおも全力で走り続ける。
向かう先には、通路の端に震えながらうずくまったり、部屋の中に倒れこんで唖然とする仲間たちの姿があった。

突然現れた猛スピードの白まどに驚き、避けたのだろう。

そんな皆の混乱を足跡代わりに、白まどを追って走り続ける。
何度も角を曲がるが、その先に白まどの姿はない。

自分の足ではあのスピードに追いつくことは到底できないのだ。
このままでは仔白ちゃんと永遠のお別れになってしまう。

一か八か、追いかけるのを止めて巣の出入り口へと行き先を変えた。

白まどは「ここから出て行く」と言っていた。
それなのに、何故か遠回りをするようにあちこちを飛び回っている。

錯乱して出入り口への方向を見失っているのか。
あるいは何かを探しているのか。

ともかく一目散に出入り口に向かっているわけではない。
それなら一ヶ所しかない出入り口に先回りすることはできるかもしれない。

一昨日、まどまどが殺されたときの事を思い出す。
悲鳴を聞いて駆けつけたときには、既に息絶えていたまどまど。
あの時だって、一生懸命に走ったのに間に合わなかった。

もうあんな悲しい思いは二度としたくない。
心臓がこのまま張り裂けたって構わない。

めがほむは走り続けた。



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