過去ログ - さやか「こどもたちのからあげだよ!召し上がれ!」 ほむほむ「ホビャアアアアアアアア!!」
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[sage saga]
2013/11/18(月) 04:35:33.79 ID:SvwQ9ySq0
私のとっても大事で大切な仔白ちゃん。
仔りぼちゃんの二の舞にはできない。
一刻も早く立ち去るんだ。
抱っこが恥ずかしいのか、もがく仔白ちゃんをしっかりと抱きしめる。
ごめんね、少しだけ我慢していてね。
ここから出たらいつもみたいに家族みんなで飛ぼうね。
そうだ、りぼほむも一緒に行かないと意味がない。
稀少種の家族はいつも仲良し、いつでも一緒なんだから!
出入り口を目指していた進路を切り替え、この数日を共に過ごした部屋へと翼を羽ばたかせる。
ホムラチャーン! りぼほむ!
だが、息せき切って行き着いたその部屋には誰もいない。
りぼほむは戻っていなかった。
まだ昨日の事を怒っているのかもしれない。
見つけて謝って、そして一緒にまた旅をしよう。
こんな狭苦しい地面の下は、稀少種のいるべき場所じゃないんだ。
私たちは大空を羽ばたく英雄なんだから。
ホムラチャーン! マドォ! マドォ! りぼほむ! ごめんね! ごめんね!
再び翼を広げ、叫びながら巣の中を飛び回る。
あちこちに通常種たちがうろついているが、スピードは緩めない。
ホムゥ!?
ミャド!?
短い悲鳴を上げながら勝手に避けていく。
さもなくばそのまま撥ね飛ばしてしまえばいい。
稀少種の崇高な振る舞いを邪魔するやつなんて、どうなったって知らないよ!
ホムラチャーン! ホムラチャーン!
何度も何度もその名を呼んだ。
マドォ! マドォ! ごめんね! ごめんね!
何度も何度も謝罪を叫んだ。
でもりぼほむには会えない。
りぼほむは出てきてくれない。
もしかして、私に愛想を尽かしてもうこの巣を出て行ってしまったのかも。
それならすぐに追いかけなくちゃ!
再び出入り口へと向き直る。
私の愛しいりぼほむ。
ずっと一緒じゃなきゃ嫌だよ。
りぼほむがいなくなったら、私は生きていけないよ…。
最後の角を曲がれば、出口はすぐ目の前。
ホムラチャーン! マッドォ! りぼほむ! いま いくよ!
円く切り取られた青空とのあと僅かの隔たりにバサリと最後の一振りを加えて、光の中へと飛び出した。
久々の直な日差しに目を細める。
澄んだ空気が全身から溜め込んだ穢れを払ってくれるようだ。
が、開放感を味わう間もなく、体がぐいっと傾く。
風は未だ、強く吹いていた。
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