過去ログ - 女「せっかくだしコワイ話してください」
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33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/19(火) 22:07:52.87 ID:UFsUZhuJO


6


 結局私が深い眠りにつくことはなかった。
 カーテンの隙間から淡い光が差し込む頃、ようやくまどろみが訪れたが、それも長くは続かなかった。
 考えてみれば、ここのところ熟睡した記憶がほとんど い。

 未だに覚醒しきらない脳味噌のまま、自分の部屋を出て階段を下りる。
 リビングに入ろうと扉のノブに手をかけたときだった。

「……!」

 レミがちょうどリビングの扉を開けて出てくる。一瞬で目が覚めた。
 私はレミを無視してリビングに入ろうとした。
 けれど、左手首をレミに掴まれたせいで、止まらざるをえなかった。


「おはよう。ユイちゃん」


 背筋に冷水を流し込まれたような気分だった。
 レミは昨日のことなど、なかったかのようだ。
 私はレミの挨拶を無視してその手を振りほどいた。

 本気でこの女がなにを考えているのか、わからなかった。




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