過去ログ - 女「せっかくだしコワイ話してください」
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50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/20(水) 22:08:52.13 ID:U31kLNW/O






 レミによって、家の中を漂っていた空気が、徐々に変化していくのを私は感じとっていた。
 重くのしかかるような空気が、家を覆っている感覚には覚えがある。
 いや、つい最近まではそれが我が家にとっては普通だったのだ。


 この家が私にとって、心安らぐ場所だったのはいったいいつだったのだろう。


 ここ最近、まどろみの中の夢に母が出てくる。
 でもなぜか、その母の顔は修正液でもかけたように真っ白で、いったい彼女がどんな顔をしていたのか思い出せない。

 私はベッドの上で、夢と現実の狭間をさまよっていた。

 ――まただ。母が真っ白な空間に現れる。
 目を凝らして今度こそ、私はその母の顔を思い出そうとした。
 だが、なにか大きな音がして私は唐突に現実に引きずり戻された。

 身体をベッドから起こして、テーブルの上の目覚まし時計を確認する。
 時刻は夜中の二時だった。




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