34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/11/19(火) 23:00:52.40 ID:rzFGlpu50
エピローグ
「おはよ」
「ああ、おは、って雪菜!?」
寝ぼけた目をこすりながら、おはようの声に導かれるように目を開けると、息がかかるくらいの距離に雪菜がいた。
「げ、もうこんな暗くなってるのか。大分寝ちゃってたな」
「そうだね。わたしが来てからでも、30分以上」
「起こしてくれよ」
「え〜、だって、春希君の寝顔すっごく幸せそうだったし、わたし、それ見てたら起こすなんて出来ないよ」
「そんなに気持ちよさそうだったか?」
「うん、すっごく。いい夢でも見てたの?」
「……ああ。そうかもな」
そうだ。内容はもうおぼろげだけど、何だかとても幸せな夢を見ていた。でも、所詮夢は夢だ。そんなことを夢想する暇があったら、今のこの状況を何とかしないと。夜の教室に雪菜と二人っきりという、この、夢に負けず劣らずの幸せシチュを。
「さて、じゃあ帰るか。家まで送るよ、っと。このコート雪菜のか?悪いな。普通は男の役目だろうに」
「ううん、大丈夫だよ。ねえ、そんなことよりさ、春希君わたしね……」
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