18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/11/20(水) 20:20:07.82 ID:QNqxVs210
木目調のテーブルの上には軽くつまめるような朝食が並んでいる。
カップを手に取り、コーヒーをすする。体が目覚めていくように苦みが染みわたる。
なんとなくつけられたテレビの中では誰かが胴上げされていた。
横目で見ながらパンをかじる。サクッと小気味いい音が鳴り、香ばしいにおいがはじける。
律子「もう出ますね」
P「直出直帰だっけ?」
律子「うん」
のそのそと朝の時間を味わっている自分とは違い、彼女は既に準備をすべて済ませていた。
普段事務所で見るスーツ姿も家で見るとまた違った印象を受ける。
玄関まで付いていく。素足にフローリングが寒い時期になってきた。
ドアを開けると朝日がまぶしい。
律子「行ってきます」
P「いってらー」
背中が見えなくなるまで手を振ってみる。
大通りに出た彼女が、少し恥ずかしそうに手を振るのが見えた。
P「さぶっ」
朝の空気は、パジャマ姿には少しきついほど寒い。
ドアを閉め、暖かな室内に逃げ込む。俺も出る準備をしないといけない時間になっていた。
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