23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/11/20(水) 20:23:56.05 ID:QNqxVs210
結局、彼女は午前だけ事務所に顔を出して、12時に待ち合わせをしてお昼を食べて、その後映画を見よう。ということになった。
スーツ姿の律子を連れてのデートも悪くないな。
そんな事を思い浮かべながら、今日という日が過ぎていく。
小学生が遠足を楽しみにするようになかなか寝付けずに布団の中でじっと朝がくるのを待っている。
枕元ではほのかな明かりが灯っている。その明かりで彼女がまだ起きているのだと知る。
P「まだ寝ないの?」
律子「もう少ししたら」
背中に柔らかい温かさを感じる。誰かがそこにいるという安心感。
そうだ、俺はこれを求めて律子といるんじゃないのか。二人でいるだけ、それだけを求めていたんじゃないのか?
なにか、大切な事に気づいた気がしたけど。
その気づきは水の中にこぼれ落ちた墨汁のように、意識とともに霧散して忘れてしまった。
「お休みなさい」
43Res/26.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。