2: ◆3uiEZ8u8oI[saga]
2013/11/21(木) 03:00:14.04 ID:flBiAOta0
「今日も今日か……さて」
彼女は戦った。
生き残る為に奪い、死を怖れ必死に戦った。
結果として得た物は罪悪感と後悔に塗れた生、悲しみと孤独、忘れられぬ痛み、そして自責。
「皆、私は今日もしぶとく生きてるよ」
それから二年経ったが、彼女は村を離れず一人で暮らし続けている。
雪で埋もれた遺体を埋葬し墓を建て、花を供え手を合わせる日々。
「……あの時死んでた方が幸せだったかもね」
生を手にした彼女は、死を求めていた。
「行くか」
とは言え腹は減る。
死にたいと想いながら、何故生きているのかも分からぬまま、彼女は今日も生きるのだ。
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