過去ログ - 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第22位【アラフォーマーズ】
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◆rVyvhOy5r192
[saga]
2013/11/21(木) 23:20:50.49 ID:qFD1e+5qo
憩「あ、京くんやん」
試合会場に向かう廊下。
ゆったりと歩いていた女性はブーツの音を聞きつけ立ち止まり、振り返って笑いかける。
にこにこと、こちらの心まで和らげる笑み。
病は気からという言葉を聞くが、この人と一緒に居たらきっと病なんてのとは無縁だろう――。
そんな、朗らかな笑みの女性――荒川憩。
憩「最近、目の調子はどうなんー?」
京太郎「バッチリっすよ、お陰様で」
憩「そらよかったけど、無理したらあかんよーぅ」
京太郎「ええ。眼精疲労っても、舐めたらヤバいってよーく判りました」
憩「ストレスもあるから、無理せんといてなー?」
などと笑いながら、顔を近く寄せられる。
患者――という呼び方はあまりに仰々しいが――の状態を確かめようと、言うのか。
別段意識していないからか、それとも接触にはストレスの軽減やリラックス効果があるからか、
――歯医者のやたら触ってくる助手なんかは特にそれだ――、荒川憩のスキンシップはやけに近い。
なお、柔和な笑みを浮かべた彼女も、柔道の有段者であるので、
奥襟をとられやしないかと、違う意味で心臓に悪い。
憩「嫌なことがあったら、ちゃーんと相談すること」
憩「おねーさんが、溜まってるものを楽にして上げるからなー」
京太郎「大丈夫っすよ、いい大人なんで」
憩「そーぉ? 京くん、鬱病になりやすい典型なんやって、思えてなぁ……」
京太郎「……確かにまあ、軽そうに見えるけど生真面目だなんだ言われますけど」
京太郎「流石に、何でもないのに鬱々なんてしませんよ」
実際、今は、高揚感に包まれているのだから。
ひりつく緊張感は、半ば焦燥感めいている。だが、それが寧ろ心地よい。
対する相手は全てが格上。
極端な片寄りに依存しない、上位も上位のランカーたち。
これに、気が昂らないのが無理というもの。頬がひくつき、自然と口角が吊り上がる。
憩「あ、ほら……またそんな怖い顔して」
憩「駄目やよーぅ。ほら、笑顔、笑顔」
京太郎「……無茶言わんで下さいよ」
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