過去ログ - 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第22位【アラフォーマーズ】
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34: ◆rVyvhOy5r192[saga]
2013/11/22(金) 00:03:01.64 ID:ngQuEwPJo

 元はと言えば、単純に勝負事が――麻雀が好きであったのだ。

 勿論、それだけでなく色々と思っていることもある。誓っていることがある。

 その全てが本気の真実であり、どれもが紛れもない本物だ。

 だが、全てを取り払ってしまったら――。

 取り払える場に着けたのなら――。

 取り払ってよいのだとしたら――。

 最後に残り、何より勝るのはこの感覚である。この、戦いへの怖気を伴った高揚感だ。

 近頃は忘れがちであったが……。

 あの、麻雀教室などを通じて実に色々とあった。お陰で多少なりとも吹っ切れた。


憩「楽しそうやね、京くん」

京太郎「……判ります?」

憩「それは、もうしっかりくっきり分かってまうよーぅ?」

憩「京くんのそんな顔、久しぶりやねー」


 きっと、全て相手が格上で、そもそもが絶望的であるから。

 だから、好き勝手に打てる。自分のやりたいように、全ての力を叩きつけることができる。

 だからこうも、楽しいのだろう。


京太郎(……なーんて、大人しく玉砕なんて思わないけどな)

京太郎(『楽しみつつ勝ちを目指す』――大事なのはそこだから、俺は諦めないぜ)

京太郎(やるだけ全部、全力で、死力を振り絞って戦ってやる)

京太郎(大星にもああ言われたし、一さんもハギヨシさんも弘世先輩も――いるならファンも応援してくれてる)

京太郎(だから、自棄っぱちでも手放し運転でもない)


 きっと、いざ打ち始めたら辛く悩ましいものになるのだ。スタイルからしてもそうであるから、仕方ない。

 だけど、今は――。

 純粋なこの、病み付きになりそうな真剣のひりつく感覚に浸っていたい。




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