117: ◆gIYX1xRWqRqj[saga]
2013/11/26(火) 21:47:21.53 ID:GZ+s5H0ao
そのまま、できるかぎり中心部へと段差を降りる。
一番深い場所から2段ほど手前の位置が、八幡の背丈にちょうど合う位置のようで、肩までしっかりと浸かっている。
息を付きつつ周りを見ると、意外に若い者も多いようだった。
学生の集団が騒ぎながらどこまで深く行けるかを競っている。
118: ◆gIYX1xRWqRqj[saga]
2013/11/26(火) 21:48:04.64 ID:GZ+s5H0ao
十分に温まった身体を引き上げて、掛湯を行い脱衣所へ戻る。
バスタオルで身体を拭き、ドライヤーで頭を乾かす。
今日一日は随分な時間、湯に浸かっている。
そのうち海月か何かのごとくふやけてしまいそうだなと笑いながら、八幡は湯を後にした。
119: ◆gIYX1xRWqRqj[saga]
2013/11/26(火) 21:49:31.70 ID:GZ+s5H0ao
ここまで書き込んでおいてなんですが、二重になってしまっていますね。失礼いたしました。
一旦間を空けて、投下します。
120: ◆gIYX1xRWqRqj[saga]
2013/11/26(火) 21:52:05.08 ID:GZ+s5H0ao
1分ほど間をいただきまして、今度こそ投下したいと思います。
121: ◆gIYX1xRWqRqj[saga]
2013/11/26(火) 21:52:32.98 ID:GZ+s5H0ao
例によってタオルとバスタオルを新調してから部屋に戻る。
テーブルが片付けられ、大きめの布団が一式、敷かれている。
窓際の椅子へ座り、まんじゅうと林檎ジュースを取り出し、開ける。
122: ◆gIYX1xRWqRqj[saga]
2013/11/26(火) 21:53:11.65 ID:GZ+s5H0ao
いたってシンプルな小さめの温泉まんじゅうに、やけにレトロ感溢れるラベルが貼られている瓶ジュースである。
とりあえずまんじゅうを一口頬張る。
薄皮のようで、噛めば中の餡子が飛び出てくる。
当たり前ながら、甘い。
123: ◆gIYX1xRWqRqj[saga]
2013/11/26(火) 21:53:48.74 ID:GZ+s5H0ao
何度も咀嚼して、ゆっくりと少しずつ飲み込む。
喉元を過ぎたときの、絡みつき焼け付く感覚が強い。
ひとつ食べるだけで喉の渇きを覚える。
瓶ジュースを一口飲む。
124: ◆gIYX1xRWqRqj[saga]
2013/11/26(火) 21:54:16.98 ID:GZ+s5H0ao
2つ、3つと食べていく。
喉の渇きを覚えればジュースを呷る。
結局、30分程度で全て平らげてしまった。
大きく息を吐く。
125: ◆gIYX1xRWqRqj[saga]
2013/11/26(火) 21:54:51.70 ID:GZ+s5H0ao
メールが1件着信している。
妹だ。無事かどうかを尋ねつつ、お休みと言ってくれている。
先ほど撮った写真を添付して、お休みと返事をする。
1日の終わりをこうして、何よりも可愛らしい我が妹とのやり取りで締める幸福。
126: ◆gIYX1xRWqRqj[saga]
2013/11/26(火) 21:55:19.69 ID:GZ+s5H0ao
歯を磨いてうがいをしてから消灯する。
豆電球だけが軽く部屋を照らす。
布団にもぐって、その弾力に心奪われる。
真っ白いシーツの感触が心地よく、掛け布団の程よい重量が身体を軽く圧迫されて、すぐに睡魔が襲ってきた。
127: ◆gIYX1xRWqRqj[saga]
2013/11/26(火) 21:55:53.19 ID:GZ+s5H0ao
明日は9時にはチェックアウトで、朝餉は7時30分だ。
遅くとも、7時には起きよう。
スマートフォンの目覚ましは既にセットしてある。
もしかしたらそれよりも早く起きるかも知れないが、そうなったらそうなったで、それはまた明日の話だ。
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