過去ログ - 比企谷八幡「だれかが風の中で」
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86: ◆gIYX1xRWqRqj[saga]
2013/11/24(日) 21:38:46.00 ID:nPzos4PSo
怪文書の山を読むこともせずに削除していく。
所定の動作を繰り返すだけの行為が、ひどく気だるい。
とりあえず帰ったら直接文句を叩き込もうと心に決めつつ、ようやく一番最近のメールを残して全てを消し去る。

この女の分かりやすい点は、肝心要の本題は必ず最後のメールの結尾に短く入れてくる点にある。
かつてはそうでもなかったはずなのだが、いつの間にやらそのような特徴が見て取れるようになっていた。
最後の一通もやはり意味のない話が続いているが、一番下の行まで見ると、端的にせんべいと塩辛を所望する旨が記されている。
選択がどうにも結婚適齢期の女性のものとも思い難い気もしたが、そこは個性というものであるからとやかくは言うまい。
八幡は一言、了解、とだけ返事をしてやった。

最後の最後に取って付けられたような結婚相手、という単語を目の錯覚にしておいてやる優しさで目を遠くしながら、最後の一人からのメールに手をつける。


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