12: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2013/11/24(日) 10:11:19.43 ID:HUdVIpcH0
朝食と、弁当の用意。
これらは、シンジが行うものであり、特に明確に定められている訳ではないが、もしもこの家に法典があったとしたなら確実にそう明記されていたはずである。
味噌汁の香りが広がる中、シンジは四人分のお弁当を手際よく作っていった。
その匂いにつられたのか、ようやくアスカとミサトの二人が揃ってシンジの部屋から出てきた。
「おはよう、シンジ君」
頭のこぶをなでながらミサト。
「おはよう、シンジ……」ホッ……
深い安堵の溜め息を吐きながら、アスカ。
「おはよう、アスカ。それから、おはようございます、ミサトさん。もうすぐ朝ご飯出来ますから」
「そう。それじゃ私、顔洗って来るから」
「アタシも……」
並んで洗面台へと向かう二人。
シンジは鍋の蓋を開け、味噌汁の味見をする。上出来だった。
「アスカ、タイミング合わせてよ」
「ミサトこそ。顔洗えないじゃない」
ふと、そんな二人の声が聞こえたが、シンジは特に気にしなかった。
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