39: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2013/11/29(金) 22:22:53.50 ID:Ix9Gqc1z0
「なあ、碇。少し聞いてくれるか」
歩きながらケンスケはシンジに話題をふる。
「……何?」
一瞬、間が空いたのは、ケンスケの表情がいつにも増して真剣だったからだ。
「大事な事なんだ。笑わず真面目に聞いてくれるか」
「……うん」
シンジがうなずくと、ケンスケは「ありがとな」と軽く微笑んで、それから意を決した様に口を開いた。
「……人が人を愛するってどういう事だと思う?」
「……難しいね」
シンジは笑わなかった。
隣でアスカが吹き出した。
トウジがさりげなく死角から後頭部をはたいた。
猫の頭はにこやかに笑いながらキョロキョロと辺りを見回した。
トウジは黙っていた。
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